とりあえず付けておいた方が良い!と思われる1つが「バルコニー」ですが、近年は共働き世帯の増加から、室内にランドリールーム設置等により必ずしも必需項目ではなくなってきました。バルコニーが、入居後のメンテナンス費用と関係していることも要因の一つです。必要性とリスクを把握した上で、ベストの選択をしましょう。
以下が、バルコニーの一般的な種類、選択肢です。
戸建て住宅の外皮のメンテナンス例
(各メンテナンスの時期と費用は延べ面積145㎡の2階建て住宅を基準とした目安)
出典:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会「屋根、外壁 リフォームの留意点」より作成
メンテナンスにおける、防水の3大部位の一つとなっているバルコニー。費用は大きさに比例します。
屋上のように、下の階の屋根をバルコニーとして利用するタイプです。最大の特徴は、広くゆったりとしたスペースを取る事が出来、様々な利用用途が可能となる事です。ただ、下の階へ雨漏れがしないように10年毎に修繕が推奨される、掃除が大変等、維持管理には注意が必要です。
キャンティとは「片持ち構造」の事を指します。つまり、下の階に乗らず、外壁に付いて空中にせり出した形状タイプです。 ルーフバルコニーとは逆に、下の階に殆ど影響しない為、防水等のメンテナンスが不要となりますが、構造上奥行を広く取る事は困難です。
バルコニーへ屋根を掛けたタイプを指します。ルーフバルコニーとの組み合わせが多いです。雨ざらしにならない為、半室内空間の様に利用する事が出来ます。屋根がせり出すので室内への採光が少なくなる事、屋根代など施工費が高額になる事等がデメリットとしてあげられるかと思います。
近年は共働きのご家庭も増え、日中は不在になる事から、室内に洗濯物を干しているお客様も多いです。その場合、バルコニーが単なる掃除が大変な、利用価値の低い空間になってしまいます。室内に洗濯物スペースをしっかり確保する事で、バルコニーを設置しない計画も有効です。
室内のランドリールームは雨を心配する必要がない為、共働き世帯に人気
以上は、設計提案やデザインにより変わります。
それぞれのメリット・デメリットを把握の上、採用をお勧めしております。
バルコニーの比較表